2021.12.1 更新
カモミールは香りの良いハーブティーとして人気ですが、お茶に使われるこのカモミールジャーマン、精油としては実はそれほど香りが良く無いのが玉にキズ。
でも、メディカルアロマ的には色々な使い道もありますので、どのようなことに使えるか、効能や使い道などについて説明しましょう。
German Chamomile | ||||||||
学名 Matricaria chamomilla Matricaria rectita 科名 キク科 抽出法 水蒸気蒸留法 抽出部位 花 産地 ドイツ、フランス、モロッコ、ハンガリー、西・東ヨーロッパ 主成分 ビサボロール誘導体、カマズレン、ビサボレン誘導体
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ノート/ブレンドファクター/色
トップ / 1 / 青
香りの特徴
濃厚な花の香り
主な特性
禁忌
妊娠中、また、キク科アレルギーの場合、使用は避けます
精油は濃いブルーをしているのが特徴で、とても高価な精油の一つです。
「カマズレン」という成分が含まれていることがその秘密で、ジャーマンの青い色は「アズレンブルー」と呼ばれます。
残念なのは、香りが良くないこと・・・ハーブティーにしたら美味しいのですが、精油としてはあまり使い道がありません。
香りの良さでいうとカモミール・ローマンの方が格段にいいからです。メディカルアロマとしての効果もローマンの方が断然上ですね。
カモミールの香りの表現として「青リンゴの香り」などといわれますが、それはカモミール・ローマンの方です。ジャーマンはやや癖のある香りです。
カモミール・ジャーマンは、ジャーマンカモミールとも呼ばれますが、精油で使うよりはハーブティーの方がなじみがあるかもしれません。
甘い香りで人気のカモミールのハーブティーはカモミール・ジャーマンを使います。
カモミール・ローマンとジャーマンは、ハーブとしては違う植物です。
ジャーマンの方が小ぶりで、ローマンはやや大振りな花がつきます。
たくさんの花から、ごく少量しかとれないため、非常に高価な精油の一つです。
貴重な精油なので、大事に使いたいものです。
どのくらい高価かというと・・・3mlで5,000円くらいします。
「マトリカリア」とは、ラテン語の「matrix」、すなわち「子宮」に由来するため、昔から月経に関わる不調の治療に使われてきたことを示しています。
従って、妊娠中の使用は避けた方がよい精油です。
生理前・生理中にイライラするする時や更年期障害などの緩和に役立つ精油です。
水溶性ジェル小さじ1あたり、カモミール・ジャーマン精油を1滴加え、よく混ぜてお腹などに塗りましょう。
気持ちを和らげるためなら芳香浴でもいいでしょう。
胃炎や膀胱炎、リウマチ性関節炎、耳の痛みといった症状を緩和します。
ラベンダーやゼラニウムとブレンドすると皮膚炎や湿疹、かゆみに効果的です。
ニキビや火傷などにも有効。
肌の修復を早めます。
かゆいところは冷やすとかゆみが治まるので、冷湿布として使うのもおすすめです。
洗面器に水を入れ、そこにカモミール・ジャーマン精油を1〜2滴加えてよく混ぜます。
タオルなどの布を浸して絞り、痒いところに乗せてください。
ただし、青い色がついてしまうことがあるので、白い布や色がついて困るものは使わない方がいいでしょう。
高価な精油なので、信頼できるメーカーのものを。
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