2024.8.11 更新
※記事内に商品プロモーションを含む場合があります
ほんのり甘い、どことなくローズを思わせる華やかな香りのゼラニウム。
リラックスタイムに使えるだけでなく、スキンケアにも活躍してくれる精油です。
メーカーや産地によっても香りが違いますので、ぜひお気に入りの1本をみつけてください。
効能や使い方について、詳しく説明します。
Geranium | ||||||||
学名:Pelargonium graviolens(バラっぽい) Pelargonium odoratissimum(リンゴっぽい) Pelargonium asperm(交雑種) 科名:フウロソウ科 抽出法:水蒸気蒸留法 抽出部位:花と葉 産地:フランス、イタリア、スペイン、モロッコ、エジプト、南アフリカアルジェリア、マダガスカル 主成分:ゲラニオール、シトロネロール、リナロール、イソメントン
|
ノート/ブレンドファクター
ミドル / 3
香りの特徴
ほのかにローズの香りがする甘くフレッシュな香り
主な特性
禁忌
妊娠中の使用は避ける
この精油は、ペラルゴニウム(テンジクアオイ属)のもので、ゼラニウム(フウロソウ属)とは違うものです。
テンジクアオイ属の英語名はギリシャ語のpalargos、すなわち「こうのとり」に由来しますが、それは種子の形がこうのとりのくちばしに似ているためです。
ゼラニウムは非常に品種が多いので、
など、産地で分けているメーカーもあります。
スキンケアから女性の不調まで、幅広く使えるアロマです。
メディカルアロマの中でもとても便利で使いやすいので、1本持っておくといいですよ。
ゼラニウム・エジプトとゼラニウム・ブルボンという区別があります。
これは、産地の違い。
ブルボンは、レユニオン島(フランス領ブルボン島)が産地。
成分はほぼ同じなんですが、微妙な違いがあります。
そのおかげで、香りも微妙に違います。
私はゼラニウム・エジプトの香りの方が好きですが、こればかりは好みですね。
ゼラニウムの葉を最初に蒸留したのはフランスの化学者、レクルーズ(1819年)。それ以降ゼラニウムは香水の大切な成分となり、ローズの代用品としてよく使用されるようになりました。
本にもよく「バラのような香り」と書いてありますね。
初めて買った生活の木のゼラニウムの学名はよく覚えていないのだけれど、どう考えても「バラのような」とは感じませんでした。
香りの感じ方は個人差が大きいものです。「Pelargonium ogoratissimum」の方はリンゴっぽい香りのようですが、どちらだったのか・・・。
ただ、ちょっと甘すぎて使いづらいな、というのが第一印象でした。
次に買ったフレーバーライフのゼラニウムは相性が良かったようで、とてもなじみやすい香りでした。
ゼラニウムやラベンダーのように品種の多い植物の精油は、メーカーによっても、産地によっても、採れた時期によってもそれぞれ微妙に香りが違います。あれこれ試してみると面白いですよ。
女性のための精油といってもいいでしょう。ホルモンバランスを整え、PMS、重い月経、更年期障害、乳房の炎症とうっ滞などに有効です。
私は以前、とても生理痛が重かったのですが、そんなときはクラリセージやカモミール・ローマンとブレンドして下腹部や腰に塗っていました。
30分ほどたつと痛みや重みが取れていくのを実感でき、精油の薬理作用を身をもって知りました。
おなかが重い、痛いと辛い時に塗ってみてください。
<材料>
これを混ぜて、お腹や腰に塗りましょう。その後で、湯たんぽやカイロで温めるといいですよ。
皮脂のバランスを取り、血液の流れを改善するので、色のさえない肌の血色をよくしてくれます。
乾燥肌、脂性肌、両方の肌のタイプに使えます。
穏やかな収れん作用で衰えを感じ始めた肌や張りのない肌をすっきりと引き締めてくれます。
香りもいいので、化粧水などに使うとリラックス効果もありますね。
また、湿疹、やけど、帯状疱疹、白癬、しもやけなどに役立ちます。 荒れがちな肌のケアにもいいですね。
しわやたるみが気になる人へ、程よく肌を引き締めてキメを整えるローションです。
<材料>
<作り方>
肌が乾燥が気になる時は、コットンパックなどもおすすめですよ。
肌の乾燥が気になる時には、オイルでケアしましょう。
<材料>
これをよく混ぜて、頬などかさつきがちなところに塗ってください。
ローズヒップオイルは乾燥肌にとても良いので、この組み合わせは私も大好き。
翌朝の肌のふっくら感が違ってきます。
ゼラニウムには利尿作用があるので、体内の余分な水分を排出するのに役立ちます。
夕方になると足がパンパンになってしまう人、朝起きた時に顔がむくんでいる人は是非使ってみてください。
その日のむくみはその日のうちに!
<材料>
これを混ぜて、ふくらはぎに塗ってみてください。
お風呂上がりなど、身体が温まっている時に塗ると効果的。浸透がよくなります。
ジェルを塗った後に、足首から膝裏までを軽くさするように何度かマッサージするといいですよ。
シダーはヒノキの香りがする精油で、鬱滞除去作用(リンパの流れをよくする働き)があるので、ゼラニウムと組み合わせるのに最適な精油です。
とにかく、用途の多い精油です鎮静作用にもすぐれており、気持ちをリラックスさせるなど、心への効果も大です。
この甘い香りは不思議なもので、肩に力が入っているとき、ちょっと背伸びしてがんばりすぎているかな、という時はあまり好きになれない香りだったりします。
ゼラニウムの香りを心地よく感じない、という時は、ちょっとがんばりすぎているサインかも知れません。
ゼラニウムは比較的なんでもあわせやすい精油ですが、ちょっとがんばりすぎて疲れてるなと思ったら、ベルガモットとあわせてみましょう。
ベルガモットは自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。
気持ちを和らげるゼラニウムとのブレンドで、ストレスで疲れきってしまった心を優しく包んでくれるでしょう。
ティッシュにたらしてゆっくり深呼吸しながら嗅いでみてください。
こんなに甘くてやさしい香りなので、実は虫除け効果もあるんです。
イタリアの家庭の窓辺にはよくゼラニウムの鉢植えが置かれていますが、これは虫除けなんですね。
葉っぱから出る香りは虫がいやがる香り。
その性質を利用して、虫除けスプレーを作っておけば、人にとってはいい香りなのでルームコロンとして使えますし、虫はいやがる香りなので、害虫を寄せつけない効果が期待できます。
こんないい香りで虫除け出来ると楽しいですね。
<材料>
<作り方>
もし肌にも付けたい場合は、無水エタノールをグリセリンに変えてみてください。
虫刺されにもいいですよ。かゆみを抑えてくれます。
ゼラニウムの甘い香りは、すっきりした香りのハーブ系とよくあいます。
また、柑橘系と合わせると甘さが和らぎ、優しい香りになります。
この記事はお役に立ちましたか?
簡単なご感想をいただけると嬉しいです。
こんな精油について知りたい、こんな記事が欲しいなどのご要望もお気軽にどうぞ。