喉に刺さった小さな痛み、のようなもの
気になること、人に話すほどじゃないんだけど、いやむしろ、人には話しにくいことなんだけど、気にかかってどうにもスッキリしない。
そんな経験はありませんか。
私はありますよ。人に話してしまうとたぶん「なんだ、そんなこと?」というようなことだろうし、実際そうかもしれない。だけど私としてはどうにも気にかかって仕事など他のことに集中できないわけです。
喉に小さな魚の骨が刺さっていると、なんだか食事が美味しくないでしょう?飲み込むたびに魚の骨が気になって、何だか食べた気がしない。それと同じだと思っています。
それを解消する方法としては2通りあります。
まず、根本原因に働きかけ何とかする方法。
仕事がいやなら仕事を辞める、ってことですね。これが一番スッキリするでしょう。
しかし、それができないから悩んでいるわけで。
ではどうするか。誰かに相談するんです。「なんだ、そんなこと?」と言わない誰かに話すのです。
話してどうなるの?と思ったあなた、外に吐き出すことの快感を知ってしまったらそんなことは言えなくなりますよ、きっと。
人は自分のことを話したくなる生き物なのです。
王様の耳はロバの耳
王様の耳はロバの耳という話がありますよね。
悩みをひとりで抱えている、というのはとても苦しいことなんですよ。
たとえ、その悩みが根本的に解決しなくても
(王様の耳が人の耳にならなくても)
ひとり胸の内に抱えていることを掘った穴の中に叫んだだけで、床屋さんは楽になったのです。
そう。
カウンセリングはこの穴みたいなものです。
(ただし、この話の結末のように、秘密が人に知れ渡ってしまうことはありません、念のため。)
人に話す、それだけでこころの中がすっきりすることがあるんですよ。
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